急性中耳炎をはじめ、耳の病気で耳鼻咽喉科を受診する機会があるかもしれません。そんな時、我々耳鼻咽喉科医が下の写真に示すような耳鏡を用いて診察するときに、診察しやすい患者さんの態勢があります。あらかじめ知っておけば、スムーズに診察が進みますし、無理な態勢になることもなく診察・処置において苦痛が減る可能性もあります。ご協力よろしくお願いします。
まず、大人(子供でも一人で座れる方)の場合です。正面に座って、首を回して頭を右または左に向けるだけで、耳鏡がぶつかることもなく診察しやすくなります。
小児の場合、「前だっこ」で座り、子供の両腕を外から大人(親)の腕で抱き込み、子供の足を大人(親)の膝で挟み込みます。子供の頭を親の胸に当て横を向け、頭は介助する看護師が固定します。
平成25年 書き下ろし